どこで聖書を手に入れるか?

聖書を買う

そんなに高いものでは無いので一冊聖書を買ってみよう。買うにあたり、以下の知識があれば良いだろう。

聖書には旧約聖書と新約聖書がある

新約聖書は旧約聖書の新しい版ではない。違うことが書いてある。したがって、旧約のみの聖書、新約のみの聖書の他に旧約・新約両方入っている聖書が売っている。どうせなら旧約・新約両方入ってるのを買うのが良い。

普通に書店で売っているのは新共同訳、新改訳、口語訳

それぞれ微妙にニュアンスが違う訳だが、どれを選んでも特に問題はないと思う。参考までにいうと、カトリックやルーテル、日本キリスト教団は新共同訳を使っている。その他プロテスタントは新改訳を使うことが多い。

新共同訳には“旧約聖書続編”が付いている版がある

この部分はカトリックにおいて正典とされているが、多くのプロテスタント教会では聖書に含めていない。しかし、資料として読む分には興味深い内容が書いてあるため、プロテスタントな人でも旧約聖書続編付の版を買っても良いんじゃ無いかと思う。

リビングバイブルなるファンキーな訳がある

その他比較的有名な訳としてリビングバイブルがある。これは前述の三者にくらべ、ストーリーがわかりやすい訳になっている。ルカによる福音書4章33-34節で比較してみる。

まずは口語訳。

すると、汚れた悪霊につかれた人が会堂にいて、大声で叫び出した、「ああ、ナザレのイエスよ、あなたはわたしたちとなんの係わりがあるのです。わたしたちを滅ぼしにこられたのですか。あなたがどなたであるか、わかっています。神の聖者です」。

つぎにリビングバイブル。

ある時、会堂で教えておられると、悪霊に取りつかれた男が、イエスに向かって、大声でわめき立てました。「やいやい、ナザレのイエス。 お願いだから出てってくれよ! おれたちをどうしようってんだ。 おれたちを滅ぼしに来たんだろうが。 あんたがだれかって? よーくわかってらあ。 神のきよい御子様よ。」

おわかり頂けただろうか。つまりリビングバイブルは意訳を厭わない。そのため話の筋がわかりやすい。訳者の解釈に依存した理解・ニュアンスで読んでしまうリスクはあるが研究では無く、読書としてであればこれが一番面白い。ちなみに通貨の単位が円で表現されている箇所が多く、そういった意味でもわかりやすい。

PCやスマホで無料で読む

いろんな訳の聖書が無料で読める YouVersion をお薦めする。ここでは口語訳とファンキーなリビングバイブルが無料で読める。スマホのアプリをインストールするとネットに繋がっていなくても聖書を読むことができる。通勤・通学時に最適。ただし非常に目が疲れる。

また本当に気になった聖句は英語訳で読んでみると文意が多角的に理解でき、より明確になる場合がある。YouVersion では複数の訳を並行して表示できるので大変便利。

さらに、各聖句に世界のユーザがコメントを付与しており、読んでもよく分からない場所はこれが非常に参考になる。残念ながら英語のコメントがほとんどだが。

以上